No.8
タイトル:やりたい事がきちんと出来る
試乗車:日産 JUKE
 なにやら個性的な形のコンパクトカーがコマーシャルに流れています。SUVという程の大きさはないし、今時のコンパクトという程小さくない。悪路もなんのその!という車でもなさそう・・いったいどういった車なのか?カテゴリー的には何なのか?何か楽しそうなので、その実力を検証しに乗ってまいりました
 エクステリア
 大胆なフェンダーアーチとミドルポジションに据えられたヘッドライトがまず目を引く。背の高い車はやたらとヘッドライトが眩しいと言われそうなパッケージにもかかわらず、標準より低い高さに掘り込まれたヘッドライトは今まで、車を顔でとらえたような流れとは違う、新しい形の提案か!?もっと躍動的なバイクやスクーターの軽快感さえ、感じさせるいい形。
 インテリア
 外に負けず劣らず、中もやっています。かなり大胆にトライしたコンソール。機能は一応抑えていますが、ほとんどバイクのような、美しく派手なラインが特徴的で、パネル周りの新しいトライが霞むほどの個性的なイメージを受けます。普通、ここまでデザイナーの自由はないと思うのですが、お墨付きが出たかのように、作りたい車に仕上げていて、心意気さえ伝わってきそうです。久しぶりにワクワクするね!
 走行安定性
 動き始めて・・・排気量はすぐに解って、CVTも解ったのですが、車両重量が頭の中で???多分1.4〜1.5tぐらい?と思うけど、そんな重さを感じさせないモードごとの軽快感。外観や内装に負けない、走りの実力もまさに個性的な領域にまで来ている。作り手の妥協がない、やりたいことを形にしていった感じが大変良く伝わります。ポジションやウインカーの位置がボンネットのコーナーに来たことで車幅感覚も非常に理解しやすく、若葉マークから年齢問わずに楽しめそうな車です。静粛性、燃費、取り回しの良さ、そして優しい税金の排気量!人をたくさん載せたり、荷物を常時積んだりするには物足りなさが出るかも知れないけど、ほとんどのニーズに個性的に使える形は、車に憧れる人たちがまた出てくる要になるかも知れませんね。マーケティングと称して、すでに買った車のオーナーに不具合を聞いてもマイナーチェンジの参考がいいところぐらいで、新しい形の提案はやはりメーカーが考え抜いて流れを作るのが正しいということを、今回つくづく感じました。やりたいことがきちんと出来る企業は将来があるような気がします。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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