No.6
タイトル:唯一無二の存在に昇華する!?
試乗車:ポルシェ パナメーラ

 みなさんは「ポルシェ」といえば何を思い浮かべる??憧れのスポーツカー?リッチな高級車?名前はあまりにも有名で一般庶民にはあまり,リアリティーの無い車のように思えますが、最近はよく見かけるようになりました。そんなポルシェに実は5ドアがある事を知っていますか?もとがスポーツカーのポルシェですから,どんなクルマに仕上げてきたのか?カングーを試乗したときに、展示場で見かけてから、気になって仕方有りませんでした。やはりこれは乗るのが一番!と試乗してまいりました。
エクステリア
 全体の雰囲気ですが,顔を見ると、まんまポルシェを少しサイズアップした感じで、調整式のサスペンションのハイポジション(車高が高い状態)でも結構,低く構えて見えます。見事なまでのリヤドアの収まり感は車体の剛性の高さゆえの開口部がなせることで。プラットホームの強度は並じゃないと分かります。それが見えているところの曲線を自由に作れる技なのでしょうね。
インテリア
 重複しますが、下回りの強度があると、これほどまでに周りを見渡しやすい車に作れるのか?と思うほど実効視野も含めシックで広がり感のある内装は、あまり経験がありません。どちらかと言うと包み込み感の方が多い中で、広く明るく見える不思議な感じです。なにより、やんちゃなボクスターやケイマンと違って、しつらえがお洒落です。パネルもスポーツカーの必要情報は漏らさず表示されつつも、椅子は走り方を色々試してみても、後ろの席も含め必要条件を満たし、答えてくれます。
走行安定性
 唯一無二とは、こんな車のためにある言葉でしょうか?走行条件でモードを切り替えられる車は多くありますが、重さを感じさせず、乗り心地を確保した上で、情報の伝え方をこれみよがしではなく、繊細かつ滑らかに伝えてきます。長く高級セダンを作ったところには色気や空気感に揶揄されそうな部分でも有りますが、運転席がこれほど気持ちよく、後ろの人に快適を提供しながら、移動できる道具(やはりドイツ車は道具への割り切りが出来ています)・・・装飾品や家具調度品のようなものではなく、走ることを基本にして、味わいを感じさせてくれる車を作れるのは、やはりポルシェのなせる技なのでしょうか?僅かな加減をきっちり仕事して見せる、そのスピリッツに脱帽です。味わいが分からないで乗るには高額な車ですが、やっていることを感じていただけたら、相応の価値観だと言うことが解ってもらえる車じゃないかと感じます。比較にボクスターも試乗させていただきました。これまた別の原稿で書きたいほど楽しいところ満載の車!素敵な大人の遊び道具でしたが、進化し続けるメーカーは新しい感動をくれます。ショックアブソーバーの一次側の減衰力が・・・とマニアに書くのは簡単なのですが、本当に伝えたいところは繊細な仕事ぶり。あえて気持ちの良い音を隠してまで作った訳を知るにはオーナーになるしか無いのでしょうね・・・・憧れますね!
 やっぱくるまはのってみにゃ〜〜わからんけ〜〜〜!


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