No.2
タイトル:K of K
試乗車:スズキ アルト

 新しくなったアルトはどんな進化を遂げたのか?ここ最近リリースされている質感のあがった軽自動車はどこまでの進化を続けるのか?気になってなって仕方がなかったので、検証しに試乗に行ってまいりました。
 エクステリア
 独創的というには最近のコンパクトカーデザインはどこの車も同じような、デザインが増えたと思う。それはユーザーニーズの積み重ねと言うことに他ならないとは思うのですが、その中でも大衆車の象徴であるアルトが、軽の基準的質感をリードしていることは間違いのないところ。しかし、アルトブランドの中には、今までコストのためにもうひとつ踏み込まなかった仕上がり感が今度のアルトには見えてくる。先代でコスト優先だけでなくカワイイ!を付け加えていたが、質感としてもう一つ昇華しなかった。そこのところを今回は本気で踏み込んでいる。実はそれはすごいことで、他社の基準見直しが変わるきっかけとなるだろう。表立っていないところの完成度がすごいと思う。
 インテリア
 外観同様、丸を貴重とした、すっきりとした中に十分な機能を持たせ、細かな質感の向上が見て取れる。こんな感じのインテリアは今までのアルトが持っていない、もう一クラス上のイメージを感じさせる。特に操作系のパーツは一目見て解るデザインで、当たり前のように使い慣れた車になっていけると思うし、使いやすさだけを求めての形のすっきり感は、大変心地よい。欲を言えばこのクラスの純正ステレオにも標準でAUX端子やUSB端子が付けば現状のパーフェクトになるかもしれない。
 走行安定性
 アクセルを踏み込むと、タイムラグを感じずに、滑らかな発進。しかも軽のCVTにありがちな、少し高い回転域でのホールド・・・というイメージでは無く、まるで軽自動車を感じさせない、多段階で静かな走行音、トルク感のある加速は、明らかに基準を変えてしまうだろう。サスペンションのしつけも、根本的に「脱・軽自動車」の感が強く、特筆に価する。これはピラーの太さや鋼板材料そのもののレベルが変わった事を意味しているのだと思う。山坂道や高速域の走りもこのクラスを基準に考えると十分に進化していると言える。まさに,速い、易い、上手い{文字の意味を入れ替えているけど・・・そういうことなのです}電気自動車も出てくるし、これから、世界の車が大きく変わろうとしている、このタイミングで、ここまで作りこめるスズキは、技術者の世代交代が上手くいったのかもしれない。選び上手だけどアイデアの乏しい世代とアイデアに思考が足りない世代、そして何でもいいから・・形にした世代、それぞれに特徴はあるけど、ある意味、ベストミックスを見つけたのかも・・・これって、結構日本の強みに変えられるのかも知れないですね。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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