No.5
タイトル:快適な生活への新しい提案
試乗車:トヨタ IQ

 日本のスモールカーは軽自動車と位置づけられて久しい。昔から、ゆとりの象徴は大きい車で、その反対側に経済性のみを追求した車が軽自動車だった。いつしか高性能になった軽自動車は価格も大きさもスモールクラスの小型自動車を凌駕する勢いになってきた。それと共に数々の小排気量自動車が消えていった。そんな中で、本当の安全と経済性能を追求する流れが発生し、小さく、強く、安全な、本来のスモールカーの巻き返しが起きそうな、そんな予感がする車が世の中の注目を浴びている。さてさて、どんなものか?トヨタの「IQ」に試乗してまいりました。
 エクステリア
 インパクトのあるフォルムは、多きなドアと、かっこいいフロントガラスが目を引きチョロQを連想させる。タイヤサイズも大きく、サスストロークもしっかりありそうな感じで、何より、その車幅の広さが軽自動車との決定的違いを強調するかのように張り出して見える。そのフォルムの前と後ろを指で隠してみると、スープラでもいるような気がしてくるぐらい大きさと形の良さを垣間見る事が出来る。 
 インテリア
 まず、外観からはイメージできない空間の広さに驚く。そして、限りなくシンプルに配されたパネル。きちんとタコメーターもあるのがうれしい。そして、ハンドルはF−1の流れを汲んでのデザインか?きびきびした走りを連想させる、元気がよさそうな形。椅子のホールドも良い。車格を勘違いしそうなほどだ。スモールでは、ないがしろにされそうな質感が、キッチリ上級にしてあるところがとてもすばらしい。サイズで2人、又は3人に割り切っている事がとてもよい選択に感じる。
 走行安定性
 エンジンをかけ、静かに、軽やかに走り始める。CVTの滑らかさとホイルベースの短さから来るクイック感とは別の躾がなされたハンドルの反応は、Aクラスやスマートに負けずとも劣らない自然な走行フィーリングに仕上がっている。ECOモードで走っても十分な動力性能を示すが、それを解除すると、ただECOな車ではなくなるところが、また楽しい。さらに、ちょっとしたUターンや駐車も、今までの感覚とはがらりと変わってしまうぐらい、コンパクトな事を堪能できる。広く、ゆったり乗れて、コンパクトに動ける。人数を載せなければ、最高においしい移動手段かもしれない。価格帯は少し上にあるようだから、余裕をこんな形で楽しむのは、ある意味社会的貢献なのかもしれない。現役リタイヤ後はこんな軽快なフットワークを手に入れるのも第2の人生を軽やかに、活動的に楽しめるかもしれない。本気のスモールカーはいいな〜〜!!
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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