No.3
タイトル:経済性を全面にした戦略!
試乗車:トヨタ SETTE

  どうした事でしょう?相変もわらず業界の低迷振りを伝えるニュースしか流れてこないのですが・・・・日本のメーカーもしっかりした車を作っているから、世界の中で、そんなに落ち込むことは無いと思うのですが、どこでお金の流れが止まっているのか?春の日差しはなかなか、広く届かないようです。そんなご時世に、大衆車であって、他所にあってうちに無いと言わせない「トヨタ」の本気ぶりを伺わせる、大衆ミニバン「PASSO SETTE」がとても気になったので、売れすぎで、試乗が難しい、IQを差し置いて試乗してまいりました。
 エクステリア
 クラスで言うと、本来のプチトマトの流れではなく、印象的には、もう二つ上のサイズのウィッシュをちょっとだけ、コンパクトにした形状で、デザイン的に言うと形は大きく見えるように今風のAピラーの窓まわりにして、ボンネットをできるだけ小さく見えるように仕上げた、真正面から見ると、なかなか愛嬌のあるかわいい車です。
インテリア
 さすが、トヨタ!と言いたくなるような、そつの無い設えで、ドリンクホルダー、小物の収納場所、足元のスペース、椅子の使い勝手、すべてにおいて、ここ数年の試乗レポートで色々な車の今ひとつだった各部分を一挙に解消したような、申し分の無い作りこみである。この辺りも、徹底したマーケット調査に基づく本気の作り!?高価になった最近の車の価格帯からこの車の価格帯を考えれば、まさに上出来である。
 走行安定性&総評
 ライバルはFITやエアーウェーブ、などだけでなく、7人乗れるということでカテゴリー的には自社製品を含め、かなり対称となるライバルがあると思われる。逆に言えば、それだけ広い層に支持される要素を持っている車とも言え、圧倒的なパワー感やゆとりを犠牲にすれば、ほぼ完璧な形態・・・賢実志向のユーザーニーズを凝縮したものと思える。走り心地としては、1500ccということで、加速時のトルク感に若干の不満が残るものの、今のご時世、燃費を優先することはやぶさかではない。サスペンションの作りは「PASSO」の質感と異なった味付けでもう一ランク上質になっている。燃費や日頃の取り回し、維持費、ラゲッジスペースの使いよさ・・・・ひょっとすると、プラットホームはヴィッツ辺りからの流用か?系列ネーミングの「PASSO」とは、まったくの別物で起こした車なのかもしれない。ひょっとして、あたらしいシャシーをこの車の為に作ったのでは??と思えるくらい、全体のバランスがこの車用に整っている。IQも話題の車だが、ひょっとすると、スパシオ以来の大ヒット作となるのはこいつかもしれない。ファミリーユースには見逃せない一台となるだろう。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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