No.12
タイトル:しつらえた心地
試乗車:日産 ムラーノ

 「ガソリン」一時期の高騰が嘘のように下がってきたのに心が躍らないのは時勢というものでしょうか・・・・せめて、こだわる物は本物でありたいと思う今日この頃、いい車、気に入った使い方できていますか?壊れることの少なくなった、日本の車。次に求めるものは、何が良いのでしょうか。形にこだわって、質感にこだわった車、「日産ムラーノ」その実力を検証しに乗ってまいりました
 エクステリア
テレビCFで実物大クレーモデルに削りを施す、デザイナーの姿が印象的な「ムラーノ」!映り込みに強いこだわりを感じる。シェイプが本当に美しい。どの角度から見ても景色を取り込んで影に変えてしまうような・・・・映り込みがまるで砂丘の風紋のような・・・・この形を上回るには、広大な大地に突き抜けた空!そんな雄大な景色ぐらいしかないかも知れない。誉めすぎかもかもしれないが、最近、個性といいながら、画一的な形に寄りがちなデザインに良い刺激を与えることは間違いないと思う。
 インテリア
ここまで外の形にこだわると、中身作りは大変である。外に負けないように、丁寧にしっかりと作りこんであるが、大胆にデザインした分は、新しいアイテムでカバーしている。使いやすい形が、見えやすいとは限らない。矛盾しているようだが、最近の車を取り巻く情報機器で使いにくさがなくなるように工夫してある。個人的にモニターはお勧めでないのだが、この車はそれを使うことにより、安全性を確保する。それを織り込んだ、パネル周りのデザインだ。クラス的にはハイソなクラスなので、背の高い高級車に乗っている感満載である。
 走行安定性
大きなエンジン。大きなタイヤ。迫力と圧倒感!と言いたい所だが、実際はびっくりするほど繊細で滑らか。しかも静かに、すべるように走ることができる。通常、試乗時はBGMでも欲しいところだが、この車は、思わず、音をすべて消したくなった。本当に静かだ。タイヤがスキール音を立てるまでのコーナリングをしない限り、挙動は一定の反応の範疇にあって、心地よい。「好きだから乗っている」というこだわりの評価に十分値する。それこそ時勢の話でこれに乗ることのできる人はある程度限られてはくるのだろうが、日産のこだわりが良く伝わってくる。こういった車が増えてくると、長く持つ意味も出てきて、ある意味ECOにつながっていくのかもしれない。
いや〜やっぱ車はのってみにゃ〜わからんけ〜


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