No.10
タイトル:意味のある形
試乗車:プジョー 308

 今年の夏は、台風が来ませんでしたが、皆さん、楽しいドライブにいかれましたか?暑さもさることながら、ガソリンの高騰で近場のスポットで済ませた方も多いのでは??移動手段だけなら、色々ありますが、山口県で考えると、やはり車が便利。同じガソリン使うなら、運転する心地よさも大事にしたいですね。今回の試乗は206WRCと307WRCと経て、ついにベールを脱いだプジョー308。性能の基本は市販ベースに現れるということで、どんな進化を遂げたのか?検証しに乗ってまいりました
 エクステリア
やはりプジョーはこうでなくっちゃ!コンパクトなファミリーユースにもかかわらず、インパクト十分な面構え。どの角度から見てもプジョーなのに、どの角度も新しい。これだけ大胆なのに派手過ぎないのは、形に意味を持たせた(理由のある)に違いない。美しいまでの風の流れが見えてきそうだ。
 インテリア
余分な線が無い。エアコンの噴出し、ドアと窓の盛り上げた処理の仕方。いすの形とコンソールの流れる線は、水の流れが作った岩の曲線のようだ。もちろんシンプルな操作部も健在。慣れたら、すぐにものにするだろうハンドル回りの集中レバー。さわり心地も質感も、ゴージャスって程ではないのに気持ちいい。「遊んでいる」デザインじゃなくて、必要なものを使い手にきちんとアプローチしているデザインというべきか?。
 走行安定性
シートに体を滑り込ませ最初に感じるのは、全面の視認性のよさ。特にフロントガラスと運転席の窓は外から感じるものと大きく違って見やすいし、開放感がある。しかもドアの内張りが包み込み感も演出するのだからたまらなく心地よい。ミラーも無駄なく良く見えてかっこいい。褒めすぎだと言われるかもしれないが、この空間を保ちながら、質感や運動性能も格段に上がっているのだから、悔しいけど、本当の意味で、まだ日本のメーカーに「これ」を作れるところは無い。良い意味でまるで妥協せず、きちんと仕事をしている。似た形はいくらでもあると思うが、もし、あなたがこの無駄の無い仕事振りを味わってみたいならば、言葉にできない「何か・・?」を感じるための試乗をお勧めする。決してプジョーから、ギャラやノベルティーをもらっている訳じゃない。今日本が失いつつある、物を作り込み、味が出てくる仕事振りがどれだけあるだろう?良い仕事見させていただきました。
やっぱ車はのってみにゃ〜わからんけ〜


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