No.9
タイトル:がんばれ!!
試乗車:マツダ ビアンテ
 各メーカー、ミニバンに属する車種が、当たり前のように複数存在し、燃費や居住性、動力性能の区分けがさらに難しくなってきている今、マツダが新しい名前で出してきた「ビアンテ」はいかなる物か?検証するために試乗してまいりました。
 エクステリア
まず、インパクトを与えるのが、現行デミオのデザインの流れと言うべきか、流行のプジョー似と言ってしまうべきか・・・インパクトのある、切れ長なライト周りが特徴。同様に後方から見ても統一感のあるシャープなデザインで、大きさの割にすっきり見える。動きのある形だ。
 インテリア
ボンゴの後継とするならば、飛躍的に今風になった。ダッシュパネルのデザインは切れ長で外観同様の統一感のあるデザインだ。その引き締まったパネルの形の割に、柔らかい印象を与えるステアリングは独特の雰囲気をかもし出す。センターの集中パネルは一見して扱いやすそうだが、各社オーディオと含めて苦労してアイデアを出しているので、オーディオと別個の物にして操作パネルが存在するのは、純正指定としてのオーディオメーカーに頼りすぎ。あと、十分冷えるのだが空気の噴出し口には慣れが必要かも知れない。
 走行安定性
動き始めてすぐに感じた印象は、サイズの大きい「ビアンテ」だが、プレマシーのように軽く加速して、車自体の大きさを感じさせない。これは旋回時も同じ。そして、何よりのポイントは前方視認性の良さ!!歪みも少なく、Aピラーに本来隠れる部分の視認性も、ミニバンの部類ではピカイチといえるかもしれない。排気量とエンジンサイズからすると致し方ないが、速度が上がると、燃費に振った帯域があるので、乗車人員にもよるが、トルクか、回転的な伸びがもう少し欲しいと感じる場面もある。しかし、マツダのエンジンレイアウトからすると、このエンジン、この車で本来の威力を発揮するのかもしれない。挙動に関する動きは、ホンダのステップワゴンに極力似ている。低床のお手本にしたのかも知れないと言うほど、いい動きである。このサイズを久々に作れた事で、マツダファンのみならず関係企業も大いに助かるのではないだろうか。最後に大方のクルマがダイレクトインじぇクションと可変バルブシステムのエンジンに入れ替わった今、ある程度の日本車は動力的高性能が当たり前になった。素材や設計シュミレーションで静かな車を作れるようになった。目指すは、より自然なフィーリングで路面をきちんと伝えるステアリングの味付けであろう。「疲れないで安全に、伝えるべき物は伝えるステアリング」これはメーカーの味付けに他ならない。このクルマもそうだが、そういった点ではトヨタやホンダのミニバンに負けていない!!技術は日々進化していくと思うが、性能が似通ってくれば、本当の意味で乗りやすい、使いやすい車を選ぶようになる。ステアリングにこの味付けが続けられるなら大丈夫!「がんばれ!!」
いや〜やっぱ車はのってみにゃ〜わからんけ〜


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