No.5
タイトル:基本形の進化は!?
試乗車:SUZUKI PALETTE

 スズキからの新しい軽自動車の提案!「パレット」が出た。ざっとスズキの軽をあげて見るとセルボ・ジムニー・ワゴンRやエブリィ・MRワゴン・Kei・ラパン・アルト・ラインナップからははずれたが、TWINなんかも・・・どれだけの種類の軽自動車を生産しているのだろう?パレットはワゴンRやエブリィのように独自の路線が開けるのか?何が新しい提案なのか?検証するために試乗してまいりました。
 エクステリア
 表現方法としてはあまり良くないが、ダイハツのタントにプジョー目の雰囲気を持ってきた感じではある。どちらかと言うと、「セレナを軽で作ってみました!!」的な要素が多いのかもしれない。特徴はAピラーを細く見せるための2重ピラー!タントとは逆にしっかりした各ピラーを作っているところと小さくなったにもかかわらず開放感のある前席のサイドウィンドだ。後・・・微妙なボディーラインは比較的平面の多いこのクルマに適度な高級感を与えている。デザイナーの苦労が伺えるところだ。
 インテリア
 今回低床化をうまく進めたのか、乗り込みのアプローチからすんなり広さを感じながら乗車でき、後部は荷物室部分以外、殆ど乗用車の空間領域であった。後部座席をたたんでの荷室広さも十分。全席の開放感は特筆ものである。一番気に入ったのがドリンクホルダーを左右噴出しの前に配していること、冷却BOX(なつかしい)を持っていることだ。これはドライブすると便利!!あと、エアコンの調節つまみは使いやすかった。余談だが、バックドアの開口は一工夫されているのが嬉しかった。高いルーフを高く使える良い作りだと思う。(結構当たるんだよね・・ドアに)
 走行安定性
 走り出して最初に気付くのが、走行音が小さい事。振動も含め、スズキのクルマ(特に軽にもつイメージを一掃するような、密度の高い音を感じた。エンジンの力はそこそこあるようだが、重量感のある車体をうまく使う為に、基本は燃費に振っている様だ。これだけレイアウトを大きく変えると、各部の強度・剛性の出し方やバランスが大変なチューニングだったとは思うのだが、上手くしつけている。試乗車が電動スライドドアのタイプだったので、ドアの箱鳴りが少なかったのも良い印象に通じたのかもしれない。
 これは軽と呼ぶには、贅沢に、繊細に作ったと思う。(上のグレードは価格も乗用車?だけど・・・)ランニングコストや、日頃の使用状況によってはこういう選択は「あり」だと思う。基本形の底上げは、今後の軽自動車の流れに大きく影響を与えると思う。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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