No.5
タイトル:メルセデス流シェア拡大戦略
試乗車:メルセデス Bクラス

 メルセデスのBクラスという日本では聞きなれない名前に「AとCの中間の車かな?」程度の認識 しかないまま、「いったいどんなつくりのくるまだろう?」という興味だけで、試乗してまいりました 「メルセデスベンツのBクラス」報告致しましょう。
エクステリア
 サイズからすると俗にミニバンと呼ばれるサイズ。日産ノートやプジョー307SWの底辺を少し広げた 感じ。ちょっと見よくあるミニバンの風情なのだが、じっくりと特徴を眺めていくと、フロントマスク の主張もさることながら、全体に高くなったポジションをカバーするかのように低く切れ込んだ前席ド アガラスはドアミラーの取り付け位地とサイズもあいまって、パッケージ以上のシャープな動力性能を 現すかのようだ。フェンダーアーチもビッグなサイズのタイヤをもてあますことなく、すっきりと収め てしまう。こんな目立たない渋さが、やはりメルセデスである。
インテリア
 ヨーロッパ車の主流であるオーディオの操作パネルはシックで良いのだが、やはりエアコンの操作性 に比べるといまいち、馴染めない。ハンドルに集中コントロール機能があるのだから、パネルはもっと ボタン3つぐらいのシンプルさが欲しい。もちろんメルセデスに限らずの話なのだが、メルセデスだから こそ、ここで取り上げておきたい。うれしいのはこの手のパネルのオーディオに音質の幅のあるステレ オはあまりお目にかかれないのだが、やはりメルセデス。聞きやすい心地よい音質でした。室内の雰囲 気はシックとスポーティーの中間にデザインを持ってきたのか?飽きの来ないすっきり感が(オーディ オを除く)毎日の生活に馴染みそうである。
ドライブフィール
 う〜ん いいね〜!ついにベンツのCVTに乗れました。今時、日本標準になりつつあるCVT、こ のフィーリングを知ったら、マニュアルミッションはいらなくなりますね。スポーツカーでパワーバン ドを使い分けて走るのでなければ、燃費や扱いやすさを考えるとやはりCVTのチョイスは間違いない でしょう。特に日本の国内を走り回るには大事なポイントです。驚くべきはシートポジションの高さに もかかわらず、ロール(横に傾く感じ)や横G(横の方向の引っ張られるような感じ)による不安定な 感じが驚くほど少ない。ポルシェカイエンに乗ったときのスタビリティーの高さに匹敵するようなグッ ドフィールでした。多分、エンジンやその他の重量物を低くレイアウトしたことと、フロアパネルから メインシャーシかけての剛性感が成せる技なのでしょう。
普段の足に質感を求めたら、「あり」のチョイスかもしれない。価格帯は、やはりメルセデスではある。 それに負けない質感は、何気ないおしゃれとして上級クラスであることは、間違いない。本気で日本で 売る気ですね。今後の販売戦略が楽しみです。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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