No.3
タイトル:JWRCは何を進化させた?
試乗車:スズキ SWIFT

  スズキ「スイフト」と言えば先代のJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)での活躍が記憶に新し い??のですが、外観もさることながら、随分落ち着いた足回りになったという噂を聞き、ちょっ とそこの山坂道まで試乗してまいりました。
 エクステリア
 全体的にはベリッサ やシトロエンのように丸みを帯びたデザインで、ヨーロッパで人気が高いと言われている形を踏襲 している。JWRCの時のフロントマスクよりドイツ車っぽい顔になっている。フロントヘビーな車体 なのに、そう見えないデザインはフロントガラスとボンネットのバランスがよいのだろう。全体的 に低い姿勢が16インチのホイルとあいまってよく似合う。オプションで張り出しのフェンダーでな いのかな?3ナンバー枠の・・JWRCみたいに
 インテリア
 オーディオはレスだが、 基本的装備品は十分ついている。モータースポーツのベースにするには贅沢なぐらいだ。重量が増 えそうなものはなるべくついていないように見えるのだが、視覚に狭さや安っぽさを感じることは ない。リヤシートもラゲッジスペースも十分だが・・スペアタイヤがいないぞ!?カタログでどん な言い訳しているのか楽しみにしておこう。オートエアコンの噴出し口もシンプル。すっきりした デザインだ。これで椅子があと3センチ低ければ言うことないのに・・・小柄なユーザーに絞ってい るのか?(実寸、俺デカスギでした。)
 走行安定性
 エンジンは可変バルブみ たいに下と上で性格が変わるが比較的マイルドな変化なのでプジョーの時みたいに電子スロットル かも・・・フィーリングは抜群だが、かなりヨーロッパ向けの仕上げ方だ。国内向けのやんちゃバ ージョンが欲しいところではある。ボンネットの中のエンジンパーツ廻りがもう少しすっきり、低 くできたら走行限界はさらに飛躍するかもしれない。今で不満か?と言われれば、すばらしく良い 方の出来なので実用粋で16インチのタイヤが悲鳴を上げる運転などドライバーの問題としかいえな い。が、こいつはスイフト「スポーツ」である。軽さが身上だった。形とレギュで重くなる分バラ ンスをとる。レースレベルではフロントに加重がのりにくいので、けつの荷を減らしフロントの荷 のセンターを下げない。扱いやすくなるのは確かだが、JWRCでシトロエンを確実に倒すには、かな りいじらないといけないのでは?市販車には関係のないところの話であるが、ライトなスポーツベ ースが無くなりつつある状況に一石を投じる車であってほしい。市販車のままで。しかしまあ〜ダ ンパーとサスバランスは抜群によくなった。剛性感もかなり高い。リヤアクスルの剛性感はクラス トップレベルだ。スズキのイメージが変わるほどの車には間違いない。車格的に初代ワークスのよ うなバカ売れはないだろうが、私的には匹敵する面白い車だと思う。ワングレード上で確実に仕上 がっている。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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