No.7
タイトル:空の見える開放感とは
試乗車:ホンダ エアーウェイブ

 TVのコマーシャルで空の見える車が最近増えた。そんなに空を見るのかな? サンルーフと違うところは?気になるところをホンダのエアーウェイブで検証 してまいりました。
 コマーシャルのイメージとしては、そのむかし、アコードにエアロデッキと言う のがあり、広さや包み込み感、スポーティーさがとてもいい車がありました。 そんなイメージとダブらせながら試乗してみると、車格的にはシビックより、 もうひとつライトなイメージを受け、スポーティーと言うよりエコ向き動力特性 を示しました。1500ccの4人乗りワゴン(一応5人乗られる)でオルティア の後継?でも無いだろうけど、フィットワゴン?としたいところだが、聞く ところによる価格帯はシビッククラスらしい。
 もうひとつ、つかみ所が無いまま距離を延ばしていくと、ちょっとだけ感じた 事が・・・これって、日本サイズ?体系的には欧米化しつつある日本人の体を フォローしつつ、山坂道や狭い道が多い日本を走る為にコンパクトで硬くなり きらない運動性能。普通に使う、普通の車を作ったのではないかと・・・・ 引き換えに生まれる圧迫感を排除すべく、空を望めるよう空間を加工した。 これが設計の意図なら、まさにその通りである。
 しかし、立場を変えて、カタログを作るとするならば、言葉選びが大変になる。 日常の便利を形にしたのではあるが、カタログ至上主義のような世の流れに、 カタログに書き込めない普通の部分を作る事のむつかしさ・・・ホンダもつい にトヨタが長年築いてきたベーシックの難しさにチャレンジするようになるの だろう。大変いい事ではあるが、新技術が少し乗った事が価格に大きく跳ね返 るのなら、正直疑問もある。カタログを見ないまま、TVコマーシャルの価格帯 で判断して申し訳ないが、量産型技術だからこそ、検討の余地がある。
 オープンカーに長年乗って思う事は「ひと時の開放感」過去3台乗ったサン ルーフに思う事は「空気の感じを瞬時に換えてしまう」こと、グラスルーフに 思う事は・・・・きっとエンジンの音がほとんどしなくなった車でその技術の 本質的開放感を感じる事となるのだろう。いつもと形が変わってしまったけど、 飽きない車って言うのはこういったものかもしれない。どこかが良いと書くの は簡単だけど、どこも悪くないって書く事の難しさを感じた、今回の新車試乗 でした。修行し直しです。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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