No.5
タイトル:日産スタイル
試乗車:NISSAN NOTE

 新生日産がゴーン氏を迎えて何年目になるだろう?骨抜きになっていくどこかの改革と違って、 確実にその業績を伸ばしている。このスタイルを作り上げていったトップと力を出し合った 多くの社員「日産ファミリー」に、まず敬意を表したい。あくまで個人的な感覚でしか評価して いないこの「新車試乗」のコーナーは一方的とも言えるが、スポンサードされない分、 車の専門雑誌と違った批評ができることで20年近く書き続けることができている。また、 そのスタイルを許してくれている読者の声援と編集長の寛容さに心から感謝したい。その使命を 全うすべく、思ったままを伝えましょう。
エクステリア
 多くのメーカーがそうであるように、最近は各社、部品の共通化、合理化に心血を注いでいる。 この「NOTE」も、もちろんそうである。特に低価格帯の量産車はプラットホーム(車体のベースフレーム) の共通化は当たり前、専用パーツをどれだけ少なくして作りこむかが、ある意味、最先端より難しい。 その中で個性を表現するという意味では、奇をてらうことも無く、かなりしっかり個性の主張を している。マーチの顔やティーダに似てくるところがあるのはそういった意味で当たり前ではあるが、 位置づけするなら日産の「デミオ」的存在感だ。ティーダが世界基準のコンパクトとすれば「NOTE」は ジャパニーズコンパクトクラスだろう。
インテリア
 ナビやCDなどが付くパネルの真ん中あたりはすっきりしていてとても使いやすい。がしかし、個人的に ドライブ情報を伝えるメーターパネルはシートポジションを合わせてもあまり視認性を良く感じなかった。 その代わりといっては何んだが、サイドの噴出し口の開閉。調整は滑らかですこぶる快適だった。
ドライブフィール
 まず乗り降りで後部座席への気の使い方はとても良いと感じた。反面、助手席には長身だと頭を ぶつけてしまうかも。運転席はシートのリフト量で調整できるから問題なし。走り始めると、 一定速度までは軽やかに加速する。剛性を落とさずに軽くするために、遮音を少し犠牲にしたのか? 少し車内の音が気になる。価格帯から言って、問題にするほどではない。問題があればティーダにすれば よいだけのことだ。足回りのしつけは良くできていてマーチやティーダより路面情報の伝達という面で 正確かつストレートで判りやすい。
運転好きにはおいしい価格で結構な運動能力。経済性。総合力が高いと思うのだが?フィットや ビッツの形に飽きた人にはいいアイテムではなかろうか?
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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