No.11
タイトル:追いつき追い越す日の為に
試乗車:NISSAN TIIDA

 先頃、多くの新型車を一斉に発表し、勢い付く日産である。中でも「コンパクトを・・・変えた!」?と宣伝する「TIIDA」は、それなりの進化と魅力を身につけたに違いないと思い、今月の試乗車としました。
 まず、外観は?・・・と、ほとんど外車です。過去の日産のイメージは勿論ありません。今時のトレンドか?Wシェブロンズより青ライオン風でさらに目を大きくくっきりとした感じで、過去をまったく引きずっていない、潔さがある。奇をてらうデザインでは無く、曲面が多いにも関わらず、余分な縁取りが無いので全体的にかっちりして見えます。
 インテリアは?・・・これもヨーロッパの車に良く見るスタイルです。かなりすっきりとしたイメージで「見た目」より、触れる部分の「感触」がひと味違います。パネル周りの第一印象はドイツっぽいと感じたのですが、ドライブするにつれて北欧のイメージが強くなりました。さすがにこのクラスだとボルボのような左右独立のエアコンディショナーではないのですが、前席の噴出し口に(デフロスト以外)それぞれ送風をキャンセルできるようになっているのは、結構な距離を走りたい時に便利だ。コンソール各所も細やかな使いやすさを感じる。リヤシートの乗り降りがちょっと体をかがめないと入れないのが(175cm)ちょっと残念。勿論、乗ってからは問題無しで、クラスを勘違いしてしまいそうな広さは、一番端っこまでシートとして使える優れものである。
 ドライブフィールは新型マーチで感じたフィーリングとも統一感があって、重量やサイズが違うにもかかわらず、トリッキーなところは無く、安定感のあるハンドリングだ。ホンダと比べるとハンドルきりはじめの感触が好対照である。パワーユニットは燃費優先でハイパワーなエンジンではないが必要なトルクをスムーズに出しているところはさすがだ。実際、燃料計の針はなかなか動かなかった。落ち着いたハンドル特性でありながら回頭性が良いのは、エンジンの軽量化やフロントタイヤより前の軽量化を見えないところで随分したのだと思う。
 何よりも、感じたのが、剛性の高さを感じさせる、静粛性である。割と固めな足にもかかわらず、回り込む音が少ない。特にドアからの音は本当に静かである。コンパクトクラスだから、国内ではこのエンジンだけだろうけど、大陸を走るなら1800ccクラスのエンジンもアリなのかも知れないし、十分対応できる基本性能である。
やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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