No.08
タイトル:軽君ごめんなさい!?
試乗車:トヨタ PASSO

  トヨタは自社ブランドの軽自動車を作っていない。勿論、日産やマツダの様にラベルを変えて出しているものも無い。だが、傘下にダイハツとのつながりもある。本気で軽を作ればいくらでも作れる状況にあるにもかかわらず、ネッツ系列にヴィッツがあるだけでカローラ店にしばらく小排気量車は無かった。軽自動車が高額化していく中で小型車の意地とも思える勢いでで価格と性能を追求したのが今回の試乗車「PASSO」。軽自動車と類似した点はエンジン音の回り込みと取りまわしの良さ・・・燃費も今度はちゃんといい感じに伸びる。
 PASSOの排気量は軽自動車とわずか缶ジュース1本分だけの差、その差をどれだけ表現できるか?これがトヨタの実力を測るのに結構いい素材である。私の感想は・・・・

エクステリア&インテリア
 外観的には軽自動車の枠と違うので、小さいパッケージにもかかわらず、端々を隅っこに追いやった感じは無く、軽とは違うコンパクトを上手く表現できていると思う。後部に至っては見た目より、ゆとりあるスペースで大人4人乗っても窮屈には感じないかも。パネル周りのレイアウトは実に上手い。これだけ簡素に仕上げながら、必要なものはきちんと必要なところにレイアウトしてある。ちょっとした小物を置たり、ドリンクホルダーを使ってみるとより実感できるだろう。

ドライブフィール
最近の軽自動車は良く走る。これに対抗するにはかなりの実力を必要とする。排気量、缶ジュース一本分の差はここに現れる。エアコンをかけたままで加速する。さほど重さを感じさせないままスムーズに発進していく。1000ccより少し大きく感じるトルク感が軽自動車との明確の違いで、燃費のための絞った高回転域。燃料計は随分走ったが2時間で目盛り変わらずでした。バイクのようにスムーズに回る軽自動車に比べ、実質の燃費は勝てるのではないだろうか・・・・
 税制やその他の規制で軽自動車が随分有利ではあるが、高すぎる軽自動車はその存在意味を考えてしまう。660ccのスポーツカーならいざ知らず、商用ナンバーで総額150万を越えるものがある事が不思議でしょうがない。こんな軽自動車たちにカツを入れるのは気合の入った、1000ccクラス。「PASSO」いいんじゃないですか?原材料1500円と重量で1.2kgほど贅沢させて、車室内の軽いエンジン音を心地よく響くように、チューニングできたら、100点なんだけど・・・98万円はいい感じのプライスだけにちょっとおしいかも知れない。いやー燃費いいな〜
やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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