No.02
タイトル:最近はZEROからの志向
試乗車:トヨタ クラウン

 日本製高級車の代名詞的存在であるトヨタ「クラウン」が、フルモデルチェンジのお披露目をします。・・と、異例の招待がプレス関係者に知らされた!ローカルは勿論、「全国一斉、同日、同時間にプレス発表!」との事。つい最近どこかで聞いたフレーズではある。しかし、10年以上続いているこのコーナーで、そういった形式で案内を頂いたことはなかった。これは、何を意味するのか?と言えば、トヨタにおける「戦略切り替?」ただならぬ「決意」の現れではないだろうか?そのぐらい力が入った発表と言うことは、当然、相応の車に仕上がっているという意思表示!これをはずして、新車試乗のコーナーはありえない。勿論、乗って参りました。発表の会場ではすぐに試乗はできなかったのですが、一般公開の2週間前に無理を言って、試乗車をご用意頂き、雪のちらつく中、試乗してまいりました。
 まず、ドアの音から聞こえてくるものは、「アベンシス」のような響きではなく、空間を静かに隔離するような、空気の遮へい音。やはり、高級車はこれがいい。乗り込んで、すぐに感じることは、今までの「クラウン」にない座り心地を演出するドライビングシートの座面。ハンドルとシートのポジションを合わせ、ドライブレンジをDに入れて、水面を走るセーリングのような、滑らかな加速感でそれは動き始める。エンジン音は、ハッキリとした加速への要求をしない限り、その存在を忘れさせるほどの静けさ・・・。そして、運動能力。特に回頭性能は従来のクラウンが持ち得なかったレベルで「世界戦略」を意識した作りこみと感じた。結構な大きさがあるにもかかわらず、それを感じさせない、使いやすさは、歴代のクラウンが持つ重さを持った高級感とは一味違った、新しい表現の「高級感」の粋に入ってきた様に感じる。
 高性能ではあるが体にリンクしてこない「N社」の高級車。安全性能と運動感性を主体に作り込まれた「H社」のほぼ高級車。比較する事がすべて良いこととは思わないが、明らかに高級車としてトップの仕上がりだ。日本国内での位置付けは今までのイメージがあるので、すぐに、大きく変われないかも知れないが、世界の枠で、この変化を続けていけば、「H社」のN**Xが新しいスポーツカーのジャンルを作ったように、「トヨタが高級車のNEWスタンダードになる日も遠くない」と感じる試乗になりました。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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