No.11
タイトル:卓越したオフ性能!
試乗車:フォルクスワーゲン Touareg

 TVコマーシャルで子供たちを避けるのに車高を変えて、階段を上っていくのでおなじみのフォルクスワーゲンの「トゥアレグ」V8とV6、2種類エンジンを持ったSUV!あの登坂角度は半端じゃないので最近、気になっていました。気になるって言うことは、どんなものかチェックするのが新車試乗。乗ってまいりました。この手のSUVに最後に乗ったのが、「カイエン」で同じクラスですが、試乗車がV6のモデルということもあって価格帯も多少違うので価格等価の評価に徹しました。
 エクステリアはフロントフェンダーのブリスターな感じが、良く動くサスペンションを主張しているかのようで結構迫力あります。ヘッドライト周りもシンプルで国産車に多く見られるでっかい派手な目つきと違い、丹精でクールな印象を受けます。リアードアの開口部もギリギリまで開けた割りに美味くまとめていて、その分お尻の迫力はかけた気がします。
 外観に比較すると、インテリアはいたって直線的、個人的な好みではあるがあまり好みではない。20年ぐらい前の慣れるのに時間がかかった、N社やフランスの高級車のダッシュボードに良く似ていて、視覚的に扱いやすくなっている最近のSUVに比べると随分持って回った感がある。直接的な操作ボタンが随分多いが切り替え式やスクロールにすると半分近く減らせてすっきり出来ただろうし、操作も簡単なはずだ。デザイナーの高級感覚がそうさせたのか?
 走行性能は、実際に登坂路を走ってみると検証できるのですが、さすがにできませんので濡れた路面でトルク配分の変化を感じ取ろうとしました。が、ほとんど気づくことがない程、何事もなく走ってしまい、メカニカルな点ではさすがに申し分ない能力です。最小回転半径も走行中にナビのF氏にカタログから読んでもらった、「最小回転半径5.4m」とは思えないほど、小回りのきく感じがしました。ただ、試乗車がCFに出てくる車高調節付でないのでオフロード寄りのクロカン車のイメージが強く、オンロードでの快適クルージングをイメージするにはタイヤサイズとそのトラクションによる影響だと思うが、反応が良すぎるので、実際に乗るのなら、タイヤの性能を少し落としたい気がする。
 総合で判断すると、価格に相応する物として選ぶなら、V8の最上級クラスで「カイエン」と比較したい。限界性能はともかくドライバビリティーを基準にするなら、国産車との比較対照も面白い。車の限界性能を追求していくところにステータスがあるなら、レベルコントロールは標準にすべきであろう。良く動く車だが、ドライブフィールに若干の違和感を感じてしまったのは事実。メーカー本国設定のタイヤと日本国内の販売車両のタイヤに相違があるのではないだろうか?又はディーラーでオプションが付いたのかも知れないが、レイアウト的に「1.5BOX的無理」はしていないので「反応が鋭いT社ハリアー的」感覚は高級感があるが、本来の能力をスポイルしてしまうので少々もったいない。V6でも500万円近くするクルマですから、評価も妥協はしません。ただ、雨天で試乗の為、マッドフラップ等に少々泥が付いてしまったのが申し訳なく思っていることはお伝えしたい・・・どうも申し訳ありません。
 書き終えるまでは、カタログは見ない。評価基準は周りの影響で変わらないのモットーで10年以上原稿を書いています。あえて辛口なのは良い物が良いと言えるため、きっとご理解いただけると思います。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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