No.10
タイトル:本当のグレードアップは?
試乗車:スバル レガシー

 先代の「レガシー」試乗から、もう2〜3年も経つのだろうか?年齢を積み重ねるごとに時間軸のスパンが変わり、物事のローテーションが速くなっていくような気がする。本人としては同じような長さの時間を味わいたいのに、世の中はそう簡単には時間を味わう事を許さないようだ。バイクでほんの30分、車で往復1時間程度の「ぶらっ」とできる時間がすこぶるありがたく感じる今日この頃、こんな感じの車との関係を持っている人は結構いるはず。そんなドライバーのために、ちょっぴりがんばって、きっちり試乗レポートをお送りせねば・・・・
 今月は新しくなったスバルの「レガシー」レポートをお届けいたします。
 新しくなった「レガシー」は5ナンバーのこだわりを取り除くことができたのか?3ナンバーサイズである。前はワゴンの長めなホイールベースに5ナンバーのトレッド(車軸幅)がビルシュタインで足を作ってもらっても、もうひとつ気持ち良くなりきれなかったと言う記憶が残っているのだが、今回のモデルチェンジは少し様子が違う。エンジンの回転域で上と下ではっきり用途がわかれていた感のある先代と違い、わずかにマイルドな吹けあがりをはじめたかと思うと、そのままトルクを維持して一気に伸びていく。ターボを積んでいるのなら「こうでなくては」のお手本通り!すばらしい!ここにきて「WRC」で培った技術が開花して来って感じだ。もちろん,それは、足回りにも言えることで、底づき感はもちろん小さくなっているし、何より、加減速途中のステアリングフィールは歴代スバルのみならず、4WDワゴンの中ではこのクラス過去最高!と思える水準で実に気持ちのいいものであった。今までの車両重量でも車のマスが変われば随分楽に動けるようになる所を、さらに軽量を施したのだから、悪くなるはずもないのだが、5ナンバーのサイズゆえに隠れていた長所がここにきて開放されたと言う感じが新しいスバルを見ていく上で重要だと思う。マツダとともにメーカーのこだわりが強い「スバル」だから、ひとつの枠をはずせたことで、もっといい車が出てくるはずだ。期待大!「グレードアップ」と言う言葉が本当にピッタリくる。見た目も確かに変わったのだが人種が変わるような変化じゃなく、同じ種ですっきりくっきりさせた感じ・・・6気筒のエンジンも近く追加されるようで、それも重量に対しても気を使っているらしい。乗ってみなければバランスについては判らないが、時勢に合わせた加給機なしをこのフィーリングで使えたら、もうひとつ次元の違う車になるのかも知れない。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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