No.9
タイトル:許された人の贅沢
試乗車:ポルシェ カイエン

 最近、とんと車雑誌を見ていない。もともと、あまり見る方じゃないのに、さらに、見るチャンスが減ってきて、TV-CFでもないとほとんど何がリリースされたのかもよくわからない。こんな調子だから、試乗車の決定は担当者の提案車種を選出する時が多い。しかし、たまに出かけたときに変わったものを見つけると、思わず「あれに乗りたい!」とお願いするときもある。今回が、それだ!
 周南市にある某大型電気店にマックのメモリーを探しに行った帰り道、見慣れたような、見慣れていないような顔が一瞬目に・・・点のようにバックミラーで見えたのも見慣れたような目だけ・・・ポルシェに違いない・・・が、しかし、日産にあるぞ?ちょっと違っていたのかも?
 はっきりさせるには乗ってこねばいかん。担当様に早速お願い電話!「ポルシェ(らしい)に乗りたい」そんな感じで今回の試乗は決まった。ポルシェといえば正式な試乗をしていないので原稿を書いたことはないが、今のウルウル目になってすぐの頃、確か油圧クラッチが印象的な4WDターボ(1,600万円超)に試乗したのが最後で、たぶん2〜3年は経っている。
 スーパーが付くスポーツカーはいつも技術以上の感動する何かと、貧乏では得がたいと言う格式を知らしめてくる。「成功の暁に、あの車」なんか、まさにそう言う為の車格である。
 試乗車を見る瞬間まで、ポルシェが作ったこの手の車だという事実を知らなかった。
 「カイエン」と言うSUV系の背の高い車が今回の試乗車で、スポーツカー「ポルシェ」のイメージからすると、随分と丸く感じる取り回しと加速感。そう表現するとフツーの車に聞こえてしまうので、きちんと説明すると、大排気量でトルク感のあるこの手の車(メルセデス以外)は結構乗ってはいるのですが、根本的に違いました。ゆとりよりも爽快感、トルク感より加速感、センターコンソールに取っ手が付いていて、まさかとは思っていたけど、この車をある程度のコーナリングスピードに載せると、その取っ手をニーレスト(競技車などでよく使うふんばり用の膝あて)として、使わざる得なくなる。チョットした競技車両気分で雨のワインディングを駆け抜ける。最高に気持ち良い。この気持ち良さは、所有できる喜び以上にワクワクさせるなにかを詰め込んでいる。キャンプ場で見かけた4〜5百万はしそうな同系の車達と見比べても必要以上の誇張がないこの車は、確かに他と違うオ〜ラを放っていた。
 今更ながら、比較するのではなく、堪能する車だと感じた。批評に突っ込める所も確かに存在したが、ここまでくるとチャームポイントに等しい。オードリーを美しいと感じたときに「私生活」を想像するのは下世話過ぎる。良いと感じられることを楽しみたい。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


Copyright © 2003 Tokio Corporation. All Rights Reserved.

FC2 キャッシング 無料ホームページ ブログ(blog)