No.5
タイトル:飼いならされないためのアイテム?
試乗車:TOYOTA ハリアー

 新しいジャンルと言われなくなって久しいSUV、クロカンが出来るヘビーなクルマから、楽しいアウトドア入門車と来て、ハイソな方にあわせて作られたのがSUVの本質、アメリカやカナダで使うために生まれたものは、まだそれなり、ある意味流用品だったのに対して、一線を画して、通勤からレジャーを共有させたのが、メイド・イン・ジャパンのSUV。
 ハリアーはその代表的存在で、特に高級感の演出にいたっては群を抜いている。
 トヨタ自身、メガクルーザー・ランクル・ハイラックス・RAV4と来てのハリアーだったので、その位置づけは、高級セダン&お気軽アウトドア感覚だったはずだが、いつの間にか、なんでもカバーできそうなごっついハイソ4WD車になっている。もちろん2WDは変わらず存在するのではあるが、その遊び方が出来る日本在住者が少ないのであろう・・・
 主題は4WDにあると感じる。隙間を埋めていると言うにはあまりにゴージャスなこのクルマ、コマーシャル通りのヘビーな奴かどうか、試しに、乗ってきました。
 まずは、走行性能。試乗車は排気量の小さい方(2.4リットル)ではあったが、そんなことは感じさせない十分なトルク感と滑らかな加速、そして静粛性、ハイソカーと言う事に、何のためらいも無くうなずける所はトヨタならでは演出である。
今回の試乗車には多分サスペンション系のアシストはついていない車だと思うのだが、運動性能はいい。ゆっくり流すところから、テンポ良く反応させる領域まで、ストレス無く反応する。静かでゆれないのに、しっかりとした踏ん張り感を感じる。
 ただし、日本の林道を楽しめるというほどのヘビーさや、サイズではないので、お間違えなく・・・もっとも、この重さでスタックすると、かなり厳しいと思うから、誰もそんなヘビーなことはしないとは思うが、念のため!くつろいで走る分には贅沢のきわみの様な装備が、所有感と言う満足度を与えてくれるはず。
 ただひとつ、注文を付けるとするならば、運動性能をクルマに持たせたら、そのコントロールするポジションは電動シートで自由に設定というカタログスペックではなく、そのクルマの能力で走る範囲のホールド感が必要だと思う。確かに、大きなおなかの私ではあるが、最近の小型で高性能なシート、へこませないでも、ホールド感を保っているシートを多く経験すると、高級車全般ではあるが、素材やアイテムが優先で、本質的な満足感が足りないような気がする。
 多くを乗り比べることが少ない、一般ユーザーに正確に評価を書くのが私の仕事。ハリアー全車種のシートフィーリングはグレードで格差が無いと思いたいが、それぞれ自分の感覚でそれを確かめて選んで見てほしい。
 やっぱ〜くるまはのってみにゃ〜わからんけ〜!


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